大振りの花を咲かせ、トゲよりも花の観賞用に向いているサボテンを『花サボテン』と呼びます。また、花サボテン以外にも、花が魅力的で美しい品種を紹介します。
3-1.コリファンタ属
花サボテンではないものの、花の色や形は様々で美しく、観賞用にピッタリの属性です。日当たりを好み、日当たりの良い場所で育てることで毎年立派な花を咲かせます。
3-1-1.象牙丸(ゾウゲマル)
緑色の個体に鮮やかな紫紅色の立派な花が特徴です。暑さや寒さに強く、育てやすい品種です。
3-1-2.鳳華丸(ホウカマル)
花の根元に綿毛を付け、星の様なトゲが個体全体を輝かせて見せてくれる魅力的な品種です。
3-2.テロカクタス属
3-2-1.天晃(テンコウ)
青緑色の個体全体に、薄い白色の粉がまとわっている。六角の肉厚な稜を有し、白色の花を咲かせる。
3-2-2.獅子頭(シシガシラ)
太いトゲが特徴の獅子頭は、個体の生長に比例して花とトゲとが大きくなり、トゲも花も観賞向きで魅力的な品種です。
3-3.ロビビア属
大輪の花が最大の特徴で、色とりどりな花を咲かせる『花サボテン』の代表格です。
3-3-1.黒斜子(クロナナコ)
均一に並ぶ刺座が見た目を華やかにしていることが特徴です。元来は単体の品種ですが、子株を出すこともあります。
3-3-2.白檀(ビャクダン)
黒斜子とは対照的に、白檀は無数の子株を出し群生する特徴があります。それぞれの子株から綺麗な赤色の花を咲かせます。
3-4.パロディア属
春に色彩が非常に鮮やかな花を咲かせる特徴があり、置いておくだけで空間が華やかになります。
3-4-1.銀粧玉(ギンショウギョク)
綺麗な真紅色の花を咲かせ、細長く白色のトゲを付けます。赤と白のコントラストが素敵な品種です。
3-4-2.錦繍玉(キンシュウギョク)
鮮やかな黄色の花を何輪も咲かせる品種です。トゲも立派ですので取り扱い時には注意が必要です。
3-5.レブチア属
小柄な個体に何輪もの花を咲かせる特徴があります。また、柔らかい触感の毛を付ける特徴もあるため、手入れがし易いことも特徴の一つです。
3-5-1.紫影丸(シエイマル)
個体の周りを囲むように、鮮やかなオレンジ色の花を何輪も咲かせます。
3-5-2.レブチア・ヘリオーサ
多くの子株を出して群生する特徴があります。
3-6.エキノプシス属
ラッパ状の大きな花を咲かせる特徴があります。また、エキノプシス属は接木用の接ぎ台としても利用される程、個体が丈夫です。
3-6-1.短毛丸(タンゲマル)
夏には淡い桃色の花を咲かせ、その花からは香りがするので飾るサボテンとして向いています。また、寒さに強いので冬場も手軽に育成ができます。
3-6-2.布袋丸(ホテイマル)
白色の大輪を咲かせる特徴があり、ボリビアで自生しています。
3-7.ノトカクタス属、エリオカクタス属
『花サボテン』の代表格である2種で、春の園芸店で店先を飾る代表サボテンです。個体が丈夫で花が良く咲くので、育成し易く初心者向けです。
3-7-1.ノトカクタス・マグニフィカス
個体は白色の粉に覆われていて、毛髪のような細いトゲが特徴です。黄色い大きな花を咲かせ、その大きさは直径約8cmにもなります。
3-7-2.金晃丸(キンコウマル)
円筒状の個体には、毛髪状の細長いトゲが付いています。また、群生し易く、鮮やかな黄色い花を咲かせます。
3-8.メロカクタス属~番外編~
開花年齢になるとサボテン頂部にトゲと綿毛で覆われた花座が作られ、その花座から花を咲かせる特性のサボテンで、このようなサボテンを『球形花座サボテン』といいます。
3-8-1.メロカクタス・アズレウス
頂部には立派な赤色の花座ができる。その見た目はまさに帽子を被っているようで可愛らしいです。夏に薄紅色の花を咲かせます。
3-8-2.彩雲(サイウン)
赤色のトゲが特徴で、花座には紫紅色の花を咲かせる全体的に色鮮やかな品種です。